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第二言語習得研究

人は、だれでも特定の言語社会に生まれ育てば、その言語社会で使用されている言語、たとえばアメリカ社会なら英語を、日本なら日本語を習得します。つまり、人は、だれでも母語を習得します。こうしたことがどうして可能なのかという問いに対して、Noam Chomskyは言語的普遍普遍性(linguistic universals)から答えようとしました。言語習得は生得的に内在する人の言語特性であり、普遍文法(Universal Grammar:UG)のおかげだというのです。しかも、生まれてから子どもが周囲から耳にする情報、つまりインプット(input)には完結していない発話や文法的には不正確な発話が含まれていて、言語体系を習得するためのデータとしては、不完全です。周囲の大人が幼児の誤用を訂正するわけではなく、否定的証拠(negative evidence)を与えないので、十分な情報がない、すなわち「刺激の貧困(poverty of the stimulus)」な状態であるにもかわからず、人の子どもは、だれでも驚くべき早さで言語(母語)を習得するのです。つまり、言語とは社会・文化にかかわらず「ヒト」という種の遺伝形質に由来するもので、生得的であるということがChomskyの関心の第一義でした。ここではChomskyは言語的普遍性(linguistic universals)を端緒に、1960年代:生得主義(innatism/nativism)から1970年代:認知主義(中間言語interlanguage;認知学習理論cognitive-code learning theory)という大きな潮流を背景にお話しします。
講師・管理人専用

1. イントロ:第二言語習得とは何か 1 (南雅彦)

2014-09-10 13:13:06 ID:205

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義、「第二言語習得」の配信です。第1回目の講義は「イントロ:第二言語習得とは何か」です。

【講義トピック】
イントロ:第二言語習得とは何か
Introduction: What is L2 acquisition?

【本講義の内容】
・What is L2 acquisition?
今回は、導入として「第二言語習得とは何か」と題し、「第二言語習得は一様な現象か?」から「第一言語が第二言語習得の邪魔をするのか?」そして「教室での言語指導が果たす役割」まで計11項目の疑問やトピックに焦点を当てながらお話しします。

【キーワード】
第二言語(second language: L2),第一言語(first language: L1),目標言語(target language),第二言語習得研究(second language acquisition = SLA),縦断的研究(longitudinal study),ケース・スタディ,統語論(syntax),音韻論(phonology),形態論(morphology),言語能力(competence:人に生来備わっている言語を生成・理解する能力) vs. 言語運用(performance:実際の言語使用),習得(acquisition) vs. 学習(learning),変異・可変性(variation・variability),個人差,母語,自然環境における潜在意識下の第二言語(外国語)習得 vs. 教室環境における意識下の第二言語(外国語)と教室での言語指導が果たす役割,否定文/疑問文/形態素/定冠詞・不定冠詞の習得, 言語転移,正の転移 vs. 負の転移,対照分析,誤用分析,自然な発達順序,L2=L1仮説,動機,統合的動機づけ(integrative motivation), 習得順序 vs. 習得速度

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第二言語習得の研究に当たってまず第一に必要なのは言語とは何かという
本質論を明らかにすべきです。

 これに基づき習得過程を分析し本質論が正しいか否かを検証する必要があります。

 ただ現象的なものの追求からは文法学は生まれてきません。(時枝誠記『日本文法 口語編』)■
2015-06-02 21:33:46 ヤグルマ”剣之助” / ID:54

2. イントロ:第二言語習得とは何か 2 (南雅彦)

2014-09-10 13:15:02 ID:206

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義、「第二言語習得」の配信です。第1回目の講義は「イントロ:第二言語習得とは何か」です。

【講義トピック】
イントロ:第二言語習得とは何か
Introduction: What is L2 acquisition?

【本講義の内容】
・Bilingualism and Second Language Acquisition
第二言語習得(second language acquisition: SLA)研究には複数の異なる分野からの貢献があります。たとえば、幼児の第一言語習得研究からの貢献、教室環境で成人学習者に外国語を教える教師からの貢献などです。今回は、成人日本語学習者の発話や作文の中から、誤りと思われる具体的な用例をあげて考察します。

【キーワード】
バイリンガル,bilingualism(社会的状況),bilinguality(個人的状況),言語社会,言語状況,言語習得,SLA,エラー(errors),仮説検証(hypothesis testing),過剰般化(overgeneralization)

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3. イントロ:第二言語習得とは何か 3 (南雅彦)

2014-09-10 13:16:27 ID:207

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義、「第二言語習得」の配信です。第1回目の講義は「イントロ:第二言語習得とは何か」です。

【講義トピック】
イントロ:第二言語習得とは何か
Introduction: What is L2 acquisition?

【本講義の内容】
・Bilingualism and Second Language Acquisition
・Language Environment and Language Acquisition
今回も引き続き、異なる方面からのSLA研究への貢献を考えます。ここでは理論言語学、心理言語学、そして社会言語学からの貢献を考えます。教室環境で外国語を教える教師や幼児の第一言語習得の研究者ばかりでなく、これらの異なる分野に従事している研究者にとっては、たとえば、言語転移が何を意味しているのか、第二言語習得のための最適状況が何なのかという捉え方そのものが異なるのかもしれません。

【キーワード】
理論言語学(theoretical linguistics),SLA,言語普遍性,言語固有性,中間言語(interlanguage),右枝分かれ(right branching)主要部先導(head initial)型言語 vs. 左枝分かれ(left branching)主要部終端(head final)型言語,主要部(head),心理言語学(psycholinguistics),競合モデル(competition model),言語運用(performance) vs. 言語能力(competence),社会言語学(sociolinguistics),内因性・内在性(endogenous) vs. 外因性(exogenous),機能言語学(functional linguistics),対照分析(contrastive analysis),正の転移(positive transfer)vs. 負の転移(negative transfer),言語干渉によるエラー(interference errors),誤用分析(error analysis),化石化(fossilization),道具的動機づけ(instrumental motivation) vs. 総合的動機づけ(integrative motivation),減算的バイリンガリズム(subtractive bilingualism) vs. 加算的バイリンガリズム(additive bilingualism),言語環境,教室環境 vs. 自然環境,JFL(Japanese-as-a-Foreign-Language) vs. JSL(Japanese-as-a-Second-Language)

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 言語本質の究明に当たっては語別言語の特殊性と普遍性を明らかにし、それによる言語表現の相違を明確にし、適切な教授法が開発されなければなりません。
 英語と日本語の相違は屈折語と膠着語という言語形態の相違があり、それにより語法、語彙、文法の相違が生まれています。
 この個別言語の特殊性と言語表現の特殊性を解明する必要があります。
 単なる現象や機能の理解は有効性がありません。■
2015-06-02 21:44:40 ヤグルマ”剣之助” / ID:55

4. 第二言語習得研究の歴史(第1回):行動主義 1 (南雅彦)

2014-11-19 14:21:19 ID:209

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義、「第二言語習得」の配信です。第2回目の講義は「第二言語習得研究の歴史(第1回):行動主義」です。

【講義トピック】
第二言語習得研究の歴史(第1回):行動主義
History of SLA research (I): Behaviorist learning theory

【本講義の内容】
・第二言語習得研究の歴史
・Linguistics
・Terms
今回は、言語学の基本的概念と用語と併せ、第二言語習得理論の歴史を概観します。

【キーワード】
第二言語習得(second language acquisition: SLA),第二言語習得研究,対照分析(contrastive analysis: CA),変成生成文法(transformational generative grammar),誤用分析(error analysis),中間言語(interlanguage),行動主義(behaviorism),オーディオリンガル・アプローチ(audiolingual approach),生得主義(innatism/nativism),認知主義,認知学習理論(cognitive-code learning theory),相互交渉(インタラクション: interaction),語用論(pragmatics),意味論(semantics),統語論(syntax),形態論(morphology),音韻論(phonology),音声学(phonetics),音素・音韻(phoneme),異音(allophone),位置変異形(positional variant),自由変異形(free variant),相補分布(complementary distribution),言語獲得装置(language acquisition device: LAD),習慣形成(habit formation),対照言語学(contrastive linguistics),言語能力(competence),言語運用(performance)

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人間は意志を持っており表現を通して認識を交換するもので、機械のような装置や生得的な言語能力をもっているわけではありません。

 生まれたばかりの赤ん坊は言葉をしゃべることが出来ず、親や回りから言語規範を学習します。■
2015-06-02 21:51:58 ヤグルマ”剣之助” / ID:56

5. 第二言語習得研究の歴史(第1回):行動主義 2 (南雅彦)

2014-11-19 14:22:40 ID:210

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義、「第二言語習得」の配信です。第2回目の講義は「第二言語習得研究の歴史(第1回):行動主義」です。

【講義トピック】
第二言語習得研究の歴史(第1回):行動主義
History of SLA research (I): Behaviorist learning theory

【本講義の内容】
・Empiricism vs. Nativism
・Behaviorist Learning Theory 行動主義
アメリカ心理学の歴史は後天的なものを強調する「経験主義(empiricism)」と生得的なものを強調する「自然主義(nativism)」の葛藤の繰り返しですが、ここでは経験主義・行動主義(behaviorism)を中心に第二言語習得研究を考えます。

【キーワード】
経験主義(empiricism),自然主義(nativism),アメリカ心理学,遺伝(heredity),環境(environment),行動主義(behaviorism),行動主義心理学(behaviorist school of psychology),オペラント条件づけ(operant conditioning),古典的条件づけ(classical conditioning),パブロフ(Ivan Petrovich Pavlov),刺激・反応(stimulus-response),習慣形成(habit formation),徹底的行動主義(radical behaviorism),作動的条件づけ/道具的条件づけ(instrumental conditioning),習慣形成理論(habit-formation theory),言語行動(verbal behavior),目標言語(target language: L2),対照分析(contrastive analysis: CA),エラー(errors),母語の転移(L1 transfer),負の転移(negative transfer)

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6. 第二言語習得研究の歴史(第1回):行動主義 3 (南雅彦)

2014-11-19 14:23:55 ID:211

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義、「第二言語習得」の配信です。第2回目の講義は「第二言語習得研究の歴史(第1回):行動主義」です。

【講義トピック】
第二言語習得研究の歴史(第1回):行動主義
History of SLA research (I): Behaviorist learning theory

【本講義の内容】
・Contrastive Analysis 対照分析
ここでは、行動主義が外国語教育に与えた影響として、対照分析を考察します。具体的には、対照分析の主張に誤謬がないと仮定すると、学習者の母語と目的言語にある相違を識別・認識することにより、目標言語のエラーはすべて予測できることになります。しかし、L2=L1仮説の立場から「本当にそのように断定できるのか」という疑問を提示します。

【キーワード】
対照分析(contrastive analysis: CA),母語の転移(L1 transfer),負の転移(negative transfer),音素(phoneme),構造上の仕掛け(structural device),自動的な習慣(automatic habit),オーディオリンガル・アプローチ(audiolingual approach),オーラル・アプローチ(oral approach),最小対立(minimal pair),第一言語(L1)・母語干渉によるエラー(interference-like errors),L1習得過程で認められるエラーに類似のエラー(first language developmental errors),母語干渉によるのか、L1習得過程でのエラーに類似しているのか、どちらとも判別がつかないエラー(ambiguous errors),(L1が何語であれ)第二言語学習者に共通に認められる特有のエラー(unique errors),L2=L1仮説(L2=L1 position),創造的構築(creative construction)

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7. 第二言語習得研究の歴史(第2回):生得主義 1 (南雅彦)

2015-05-11 10:42:30 ID:212

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義、「第二言語習得」の配信です。第3回目の講義は「第二言語習得研究の歴史(第2回):生得主義」です。

【講義トピック】
第二言語習得研究の歴史(第2回):生得主義
History of SLA research (II): Mentalist Accounts of L1 Acquisition

【本講義の内容】
・What is Language?
・The Wrong Theory vs. The Right Theory
・Empiricism vs. Nativism
・Mentalist/Nativist Accounts of First Language Acquisition
-Right-branching(右枝分かれ)/Head-initial(主要部先導型)
-Left-branching(左枝分かれ)/Head-final(主要部終端型)
Chomskyは「人は構文、文法、および語用などに関して生得的能力を持つlanguage acquisition device(言語獲得装置)、略してLADという言語獲得のための装置を所有していて、その言語獲得装置のおかげで、どのような言語環境に生まれても、子どもはその環境で話されている言語を獲得し使用することができるようになる」と主張しました。ここではChomskyは言語的普遍性(linguistic universals)に焦点を当てながらお話しします。

【キーワード】
生得的なもの・遺伝形質(biological heritage),環境要因・経験(environmental factors, experiences),経験主義(empiricism)vs. 自然主義(nativism),言語的普遍(linguistic universals),普遍文法(universal grammar: UG),インプット(input),否定的証拠(negative evidence),刺激の貧困(poverty of the stimulus),臨界期(critical period),生成文法(generative grammar),変形(transformation),変形生成文法(transformational generative grammar),表層構造(surface structure)vs. 深層構造(deep structure),パラメータ(parameters),主要部(head),右枝分かれ主要部先導型(Right-branching/Head-initial)vs. 左枝分かれ主要部終端型(Left-branching/Head-final),言語能力(linguistic competence),言語運用(linguistic performance),心理言語学(psycholinguistics),行動主義的(behavioristic),認知的(cognitive),伝達・コミュニケーション能力(communicative competence)

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 人は進化の果てに対象を認識し普遍性を抽象する概念化の能力と、理性による意志的表現の能力を手に入れ、お互いの概念を感性的な形により交換する規範を生み出しました。これが言語能力です。■
2015-06-02 22:01:02 ヤグルマ”剣之助” / ID:57

8. 第二言語習得研究の歴史(第2回):生得主義 2 (南雅彦)

2015-05-11 10:44:32 ID:213

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義、「第二言語習得」の配信です。第3回目の講義は「第二言語習得研究の歴史(第2回):生得主義」です。

【講義トピック】
第二言語習得研究の歴史(第2回):生得主義
History of SLA research (II): Mentalist Accounts of L1 Acquisition

【本講義の内容】
・Language Development
・Linguistic Approach vs. Cognitive Approach
・Formal Theories(生成言語学) vs. Functional Theories(機能言語学)
ここからは言語発達について考えます。先天的に備わっている言語能力を骨格とするChomsky(1965)の生成文法理論以来、「言語は人間にとって生得的なものであり、文法はヒトという生物種に固有のものである」という普遍性を追求した言語理論の潮流は、第一言語習得ばかりでなく第二言語習得にも多大な影響を与えました。ここでは「言語普遍性の概念が言語発達の理解にどのような影響を与えたのか」を考えます。

【キーワード】
過剰般化・過剰一般化(overgeneralization),仮説検証(hypothesis testing),臨界期(critical period/sensitive period),刺激の貧困(poverty of the stimulus),普遍文法(universal grammar),生成言語学(generative approach)vs. 機能言語学(functional approach)

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9. 第二言語習得研究の歴史(第2回):生得主義 3 (南雅彦)

2015-05-11 10:46:41 ID:214

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義、「第二言語習得」の配信です。第3回目の講義は「第二言語習得研究の歴史(第2回):生得主義」です。

【講義トピック】
第二言語習得研究の歴史(第2回):生得主義
History of SLA research (II): Mentalist Accounts of L1 Acquisition

【本講義の内容】
・Summary(ここまでの解説の要約)
・Contrastive Analysis Hypothesis
・Criticism of Contrastive Analysis Hypothesis
ここではこれまでお話ししてきた概念と時代的変遷の要約をします。1960年代の生得主義(innatism/nativism)の台頭と軌を一にして、対照分析が第二言語習得の全体像を必ずしも捉えているわけではないという批判が起こってきます。1970年代初頭は中間言語interlanguage)や(認知学習理論cognitive-code learning theory)を中心とした認知主義が強い影響力を持ち始め、やがてL2=L1仮説が主張されるようになります。

【キーワード】
言語獲得装置(language acquisition device: LAD),対照分析(contrastive analysis),習慣形成(habit-formation),言語干渉(interference),正の転移(positive transfer)vs. 負の転移(negative transfer),誤用分析(error analysis),中間言語(interlanguage),コード・スイッチング(code switching),創造的構築(creative construction),L2=L1仮説(L2=L1 position),言語転移によるエラー(transfer errors),母語の転移(native-language transfer),オペラント条件づけ(operant conditioning)

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 それなしに、第一言語との関係という単なる現象に拘っても意味がありません。
 第一言語の習得には10年近くの時間を必要としており、規範を学ぶとともに話者の認識を表現し、誤っていれば相手に通じないか、修正される過程を通して学習しています。

 短時間で第二言語を修得するためには概念の表現規範を、第一言語による翻訳ではなく直接に教育する方法論を築くべきです。

 参考:『非常識の日本語―三浦つとむ認識論による日本語解明―』2015/3/24 今井 幹夫 (著)
2015-06-07 21:21:53 ヤグルマ”剣之助” / ID:59

 言語本質論を無視して現象や機能を論ずるのがアメリカプラグマティズムの発想です。
 チョムスキーの生成文法もまた誤ったプラグマティックな形式主義文法です。
 異なる言語の特殊性と普遍性を正しく捉え、言語とは話者の認識を言語規範を媒介とする表現であることを正しく理解することが必要です。
 この本質を捉えられずに誤った表現や、エラー率といった現象だけを捉えても事の本質には迫れません。
 話者は対象を概念として認識し、これを言語に表現する規範を学ぶのであり、この本質に即した教材、教育方法を生み出さねばなりません。■
2015-06-07 21:20:39 ヤグルマ”剣之助” / ID:58

10. 認知主義(中間言語;認知学習理論) 1

2015-08-31 17:32:51 ID:217

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教­授)の講義「第二言語習得」の配信です。第4回目の講義は「認知主義(中間言語;認知­学習理論)」です。

【講義トピック】
認知主義(中間言語;認知学習理論)
Processes in SLA: Interlanguage, L1 transfer, creative construction, hypothesis testing, rule-learning

【本講義の内容】
・Contrastive Analysis

行動主義学習理論の影響で「誤り」を「悪い癖」とみなした対照分析は、後に厳しい批判­にさらされることになりました。しかし、本講義からわかるように、時間を表す助詞「に­」とそれに対応する英語の前置詞の比較など、私たちは無意識のうちに対照分析を行なっ­ています。さらに、各種のストラテジー、仮説の検証、過剰般化、訓練上の転移などを考­えます。

【キーワード】
対照分析(contrastive analysis),「が」新情報(new information) vs. 「は」旧情報(old information),「は」対比(は for contrast),時間を表す「に」(specific time vs. relative time),ユニット形成のストラテジー,過剰般化・過剰一般化(overgener­­alization),訓練上の転移,学習ストラテジー,教師指導の誤り,仮説の検­証(hypothesis testing)

【参考文献】
迫田久美子(2002)『日本語教育に生かす第二言語習得研究』アルク

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11. 認知主義(中間言語;認知学習理論) 2

2015-08-31 17:34:11 ID:218

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教­授)の講義「第二言語習得」の配信です。第4回目の講義は「認知主義(中間言語;認知­学習理論)」です。

【講義トピック】
認知主義(中間言語;認知学習理論)
Processes in SLA: Interlanguage, L1 transfer, creative construction, hypothesis testing, rule-learning

【本講義の内容】
・Criticism of Contrastive Analysis Hypothesis
・Interlanguage(中間言語)
・Language Transfer(言語転移)
・Hypothesis Testing
・L1 Interference
・Fossilization(化石化)
・Overgeneralization & Hypothesis Testing
・Creative Construction
・Accuracy Order vs. Acquisition Order

Brown(1973)の形態素獲得順序研究は、第一言語研究ばかりでなく第二言語研­究にも甚大な影響を与えました。第一言語習得では、de Villiers and de Villiers(1973)の研究でもよく似た結果が得られました。第二言語習得で­は、Dulay and Burt(1974)が中国語とスペイン語というL1の異なる子どもの横断的研究から­Brownの形態素習得順序と似ていると主張しました。英語学習者の子どもは、言語背­景が異なっていても同じような順序で、英語の文法形態素を習得すると結論したのです。­Dulay and Burt(1973)によれば、エラーは4種類に大別できます:(1)母語(L1)干­渉によるエラー、(2)L1習得過程で認められるエラーに類似のエラー、(3)母語干­渉によるのか、L1習得過程でのエラーに類似しているのか、どちらとも判別がつかない­エラー、(4)(L1が何語であれ)第二言語(L2)学習者に共通に認められるエラー­。本講義では、習得順序の存在は、第二言語学習者が第一言語とは無関係な内在的な原理­に導かれているということを示唆していることを確認しますが、これは対照分析にとって­打撃だったのです。

【キーワード】
意味的複雑さ(semantic complexity),縦断的研究(longitudinal study) vs. 横断的研究(cross-sectional study),L2=L1仮説(L2=L1 position),言語転移によるエラー(transfer errors),母語の転移(native-language transfer),言語干渉(interference),オペラント条件づけ(o­perant conditioning),中間言語(interlanguage),言語転移(l­anguage transfer),正の転移(positive transfer) vs. 負の転移(negative transfer),仮説検証(hypothesis testing),対照分析仮説(contrastive analysis hypothesis),母語干渉(L1 interference),化石化(fossilization),定着化(sta­bilization),固まり表現(ready-made chunk),創造的構築(creative construction),正確性の順序(accuracy order) vs. 習得順序(acquisition order)

Brown, R. (1973). A first language: The early stages. Cambridge, MA: Harvard University Press.

de Villiers, J. G., & de Villiers, P. A. (1973). A cross sectional study of the acquisition of grammatical morphemes in child speech. Journal of Psycholinguistic Research, 2(3), 267-278.

Dulay, H. C., & Burt, M. K. (1973). Should we teach children syntax? Language Learning, 23(2), 245-258.

Dulay, H. C., & Burt, M. K. (1974). Natural sequences in child second language acquisition. Language Learning, 24(1), 37-53.

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12. 認知主義(中間言語;認知学習理論) 3

2015-08-31 17:35:21 ID:219

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教­授)の講義「第二言語習得」の配信です。第4回目の講義は「認知主義(中間言語;認知­学習理論)」です。

【講義トピック】
認知主義(中間言語;認知学習理論)
Processes in SLA: Interlanguage, L1 transfer, creative construction, hypothesis testing, rule-learning

【本講義の内容】
・Criticism of Contrastive Analysis Hypothesis
・Interlanguage(中間言語)
・Language Transfer(言語転移)
・Hypothesis Testing
・L1 Interference
・Fossilization(化石化)
・Overgeneralization & Hypothesis Testing
・Creative Construction
・Accuracy Order vs. Acquisition Order

Brown(1973)の形態素獲得順序研究は、第一言語研究ばかりでなく第二言語研­究にも甚大な影響を与えました。第一言語習得では、de Villiers and de Villiers(1973)の研究でもよく似た結果が得られました。第二言語習得で­は、Dulay and Burt(1974)が中国語とスペイン語というL1の異なる子どもの横断的研究から­Brownの形態素習得順序と似ていると主張しました。英語学習者の子どもは、言語背­景が異なっていても同じような順序で、英語の文法形態素を習得すると結論したのです。­Dulay and Burt(1973)によれば、エラーは4種類に大別できます:(1)母語(L1)干­渉によるエラー、(2)L1習得過程で認められるエラーに類似のエラー、(3)母語干­渉によるのか、L1習得過程でのエラーに類似しているのか、どちらとも判別がつかない­エラー、(4)(L1が何語であれ)第二言語(L2)学習者に共通に認められるエラー­。本講義では、習得順序の存在は、第二言語学習者が第一言語とは無関係な内在的な原理­に導かれているということを示唆していることを確認しますが、これは対照分析にとって­打撃だったのです。

【キーワード】
意味的複雑さ(semantic complexity),縦断的研究(longitudinal study) vs. 横断的研究(cross-sectional study),L2=L1仮説(L2=L1 position),言語転移によるエラー(transfer errors),母語の転移(native-language transfer),言語干渉(interference),オペラント条件づけ(o­perant conditioning),中間言語(interlanguage),言語転移(l­anguage transfer),正の転移(positive transfer) vs. 負の転移(negative transfer),仮説検証(hypothesis testing),対照分析仮説(contrastive analysis hypothesis),母語干渉(L1 interference),化石化(fossilization),定着化(sta­bilization),固まり表現(ready-made chunk),創造的構築(creative construction),正確性の順序(accuracy order) vs. 習得順序(acquisition order)

Brown, R. (1973). A first language: The early stages. Cambridge, MA: Harvard University Press.

de Villiers, J. G., & de Villiers, P. A. (1973). A cross sectional study of the acquisition of grammatical morphemes in child speech. Journal of Psycholinguistic Research, 2(3), 267-278.

Dulay, H. C., & Burt, M. K. (1973). Should we teach children syntax? Language Learning, 23(2), 245-258.

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13. 中間言語における可変性 1

2016-07-04 09:55:35 ID:221

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第5回目の講義は「中間言語における可変性」です。

【講義トピック】
中間言語における可変性
Variability in interlanguage

【本講義の内容】
・Contrastive Analysis 対照分析研究(language transfer 言語転移)
・Language Issues 言語に関わる問題
・Challenges to Contrastive Analysis 対照分析の問題点と批判

本講義では、対照分析を必ずしも否定するわけではなく、対照言語学や誤用分析を取り入れることで、母語と目標言語の類似性や相違性を説明することから議論を始めます。実際に対照分析は言語対照研究とりわけ対照修辞学に息づいています。

【キーワード】
positive transfer(正の転移),negative transfer(負の転移),「が」 for new information(新情報) vs. 「は」 for old information(旧情報),不定冠詞 a/an と 定冠詞 the vs. 格助詞「が」と提題助詞「は」,biological endowment(遺伝形質),environment(環境),behaviorism(行動主義),classical conditioning(古典的条件づけ),operant conditioning(オペラント条件づけ),social learning theory(社会的学習理論:モデリングによる学習),reinforcement(強化),early exposure(早期体験),interlanguage(中間言語),fossilization(化石化),stabilization(定着化),creative construction(創造的構築)

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14. 中間言語における可変性 2

2016-07-04 09:57:45 ID:222

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第5回目の講義は「中間言語における可変性」です。

【講義トピック】
中間言語における可変性
Variability in interlanguage

【本講義の内容】
・Hypothesis Testing 仮説検証
・Five Principal Processes Operated in Interlanguage 中間言語ではたらいている5つの要因
・Error Analysis 誤用分析
・Data Gatherer vs. Rule Formers データ収集型 対 規則分析型
・L2 = L1 hypothesis (L2=L1仮説)
・Variability 可変性(変異性)
・Systematic Variability 体系的変異

本講義では、日本語学習者の産出例を示すことで仮説検証のプロセスを解説します。さらに、社会言語学者Dell Hymesの提唱する「伝達能力」(不均質な言語能力モデル)という概念を考えます。これは社会的交渉、関わりにおいて適切な文章・発話を生成する能力、つまり「いつ、どこで、誰が、誰に対して、何を、どのように表現し、しかも適切にその目的とするところを伝えることができるか」という能力ですが、伝達能力を可変性という視点から考えます。

【キーワード】
hypothesis-testing(仮説検証),interlanguage(中間言語),contrastive analysis(対照分析),language transfer(言語転移),overgeneralization(過剰般化・過剰一般化),transfer of training(訓練上の転移),strategies of L2 learning(第二言語の学習ストラテジー),strategies of communication(コミュニケーション・ストラテジー),interference-like errors(第一言語(L1)・母語干渉によるエラー),first language developmental errors(L1習得過程で認められるエラー),ambiguous errors(母語干渉によるものか、L1習得過程でのエラーに類似しているのか、どちらとも判別がつかないエラー),unique errors(第二言語学習者に共通に認められるエラー),developmental errors(習得過程で認められるエラー),homogeneous competence model(均質的な言語能力モデル) vs. heterogeneous competence model(不均質な言語能力モデル),communicative competence(伝達能力),competence(言語能力),performance(言語運用)

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15. 中間言語における可変性 3

2016-07-04 09:59:13 ID:223

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授・国立国語研究所客員教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第5回目の講義は「中間言語における可変性」です。

【講義トピック】
中間言語における可変性
Variability in interlanguage

【本講義の内容】
・Variability 可変性(変異性)
・Martha's Vineyard マーサズ・ヴィニヤード島(社会言語学者Labovによる島民の発音調査)
・schwa-like variants 中舌化
・Non-systematic Variability 非体系的変異
・Types of Variability in Language-Learner Language 言語学習者の変異のタイプ

「伝達能力」は、多様な言語社会において、現実の話者が具体的な場面に遭遇した際に実際に使用する言葉の多様性(バリエーション)、つまり文法規則だけでなくさまざまな使用規則を含んでいます。社会言語学者Dell Hymesは実際のコミュニケーションをより効果的に遂行するために必要な伝達能力の重要性を社会言語学的な立場から説きました。社会言語学者William Labovも、社会的階級差による発音の相違、つまり話者の教育的、経済的地位等の社会的変数で発音がどのように変化するのかという問題を変異分析(バリエーション理論)の立場から取り上げました。社会言語学者によって提示された可変性の概念は1980年代以降の第二言語習得研究にも多大な影響を与えています。

【キーワード】
vernacular style(日常語スタイル),linguistic variation theory(バリエーション理論),hypercorrection(過剰修正),interlanguage(中間言語),systematic variability(規則性のある可変性・体系的変異),free variability(規則性のない可変性・変異),careful style(注意をはらったときのスタイル),performance(言語運用),monitoring(モニター)

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16. 個人差(第1回):年齢・臨界期・第二言語に対する認知の影響 1

2016-08-05 11:39:09 ID:224

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第6回目の講義は「個人差(第1回):年齢・臨界期・第二言語に対する認知の影響」です。

【講義トピック】
個人差(第1回):年齢・臨界期・第二言語に対する認知の影響
Individual Learner DifferencesI
Age Differences in L2 Acquisition, Requiem for Critical Period Hypothesis?, Impact of Cognition on L2

【本講義の内容】
・Brain(脳と言語中枢)
・Brain: Critical Period(臨海期)prime times for the development of specific neural synapses

【キーワード】
Broca's area(ブローカ野),Wernicke's area(ウェルニッケ野),neurons(神経細胞),シナプス,間引き現象,imprinting(刷り込み),critical period(臨界期),sensitive period(敏感期),右脳(right hemisphere)と左脳(left hemisphere)

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17. 個人差(第1回):年齢・臨界期・第二言語に対する認知の影響 2

2016-08-05 11:43:09 ID:225

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第6回目の講義は「個人差(第1回):年齢・臨界期・第二言語に対する認知の影響」です。

【講義トピック】
個人差(第1回):年齢・臨界期・第二言語に対する認知の影響
Individual Learner DifferencesI
Age Differences in L2 Acquisition, Requiem for Critical Period Hypothesis?, Impact of Cognition on L2

【本講義の内容】
・Age Differences in L2 Acquisition(習得速度と習得順序は異なる概念)
・Diary Studies(縦断研究:バイリンガル研究の原点)
・Explaining the Effects of Age: Critical Period

【キーワード】
simultaneous acquisition(同時発達バイリンガル),successive/sequential acquisition(継起発達バイリンガル),age(年齢),route(道順[習得順序])),rate(習得速度),initial state(初期の状態),course of acquisition(習得の道すじ),uniformity vs. variation (画一性と可変性),ultimate attainment(最終的な到達点),critical period hypothesis(CPH:臨界期仮説),レオポルドの研究(Leoplod's diary study),brain lateralization(脳機能の左右分化),AOA(Age on/of arrival:米国への到着年齢、より広義には第二言語に触れ始めた年齢)

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18. 個人差(第1回):年齢・臨界期・第二言語に対する認知の影響 3

2016-08-05 11:45:00 ID:226

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第6回目の講義は「個人差(第1回):年齢・臨界期・第二言語に対する認知の影響」です。

【講義トピック】
個人差(第1回):年齢・臨界期・第二言語に対する認知の影響
Individual Learner DifferencesI
Age Differences in L2 Acquisition, Requiem for Critical Period Hypothesis?, Impact of Cognition on L2

【本講義の内容】
・Explaining the Effects of Age: Impact of Cognition(認知的要因)
・Explaining the Effects of Age: Social Factors(社会的要因)
・Explaining the Effects of Age: Cognition Revisited

【キーワード】
Jean Piaget,egocentrism(自我中心性、自己中心性),meta-awareness(メタ認知的知識),socio-affective([対人的相互作用における]情緒的側面),integrative orientation/motivation(統合的動機づけ)vs. instrumental orientation/motivation(道具的動機づけ),acculturation(異文化化・文化変容),schemas(スキーマ),working memory(作業・作動記憶)

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19. 個人差(第2回):適性・知能・基本的対人伝達能力・認知学習能力・動機づけ

2016-09-09 15:16:25 ID:227

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第7回目の講義は「個人差(第2回):適性・知能・基本的対人伝達能力・認知学習能力・動機づけ」です。

【講義トピック】
個人差(第2回):第二言語習得における適性と個人差・知能・基本的対人伝達能力・認知学習能力・動機づけに関わる問題
Individual Learner Differences II
Aptitude & Individual Differences in L2 Acquisition, Intelligence, BICS & CALP, Issues of Motivation

【本講義の内容】
・Diary Studies(バイリンガル研究の先駆者Werner F. Leopold (1896-1984)による日記形式での英独両語の習得過程を調査した縦断研究)
・Lisa's 50 Words(母語:生後18ヶ月の語彙)
・Jane's 50 Words(母語:生後15ヶ月の語彙)
・Data Gatherers vs. Rule Formers(データ重視の子ども vs. 文法規則重視の子ども)
・Aptitude(適性)
・Intelligence(知性)
・分離言語基底能力(SUP)モデル vs. 共有(共通)基底言語能力(CUP)モデル
・Age on Arrival (米国移民の英語能力)
・Motivation(動機づけ)

【キーワード】
longitudinal study(縦断研究),expressive(表現型)vs. referential(指示型),ready-made chunks(固まり表現),aptitude(適性),acquisition(習得),learning(学習),intelligence(知性),BICS: Basic Interpersonal Communicative Skills(基本的対人伝達能力),CALP: Cognitive/Academic Language Proficiency(認知学習言語能力),SUP: Separate Underlying Proficiency(分離基底言語能力)vs. CUP: Common Underlying Proficiency(共通基底言語能力),integrative motivation(統合的動機づけ)vs. instrumental motivation(道具的動機づけ)

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20. 第二言語学習者へのインプット:簡略化・フォリナー・トーク/ティーチャー・トーク 1

2016-09-09 15:18:11 ID:228

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第8回目の講義は「第二言語学習者へのインプット:簡略化・フォリナー・トーク/ティーチャー・トーク」です。

【講義トピック】
第二言語学習者へのインプット:簡略化・フォリナー・トーク/ティーチャー・トーク
Input to L2 learners: Simplification, Foreigner talk, Teacher talk

【本講義の内容】
・Myths about Bilingualism(バイリンガルに関して無批判に信じられている根拠のない考え・虚構)
・Negative View of Bilingualism(バイリンガルへの否定的見解)
・Deficit Viewpoint(「バイリンガルは脳への負担が大きい」などの見解)
・Positive View of Bilingualism(バイリンガルへの肯定的見解)
・Matched-Guise Test(顕在的・潜在的受容態度を探る主観的判定比較テスト法)
・Intellectually Advantaged Viewpoint(「バイリンガルは柔軟な思考など認知的側面の発達を促す」という見解)
・Bilingual Programs(加算的バイリンガル教育 vs. 減算的バイリンガル教育)
・Review of what we have studied(復習:行動主義 vs. 生得主義)

【キーワード】
feeble minded(精神薄弱・低能),retardation(精神遅滞), cognitive flexibility(認知的柔軟性),maintenance/additive bilingual education(加算的バイリンガル教育), subtractive bilingual education(減算的バイリンガル教育), transitional bilingual education(移行型バイリンガル教育), stimulus-response(刺激・反応),habit formation(習慣形成),feedback(フィードバック),Universal Grammar: UG(普遍文法),negative evidence(否定的証拠),poverty of the stimulus(刺激の貧困)

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21. 第二言語学習者へのインプット:簡略化・フォリナー・トーク/ティーチャー・トーク 2

2016-09-09 15:19:26 ID:229

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第8回目の講義は「第二言語学習者へのインプット:簡略化・フォリナー・トーク/ティーチャー・トーク」です。

【講義トピック】
第二言語学習者へのインプット:簡略化・フォリナー・トーク/ティーチャー・トーク
Input to L2 learners: Simplification, Foreigner talk, Teacher talk

【本講義の内容】
・Motherese (Child Directed Speech) & L1 acquisition
・Foreigner Talk(ゆっくりした話し方、単語を分離した注意深い発音、使用頻度の高い語彙の使用、 短く構造の簡単な文の多用などで特徴づけられる非母語話者に対する話し方)
・Discourse Analysis(談話分析)
・Initiation-Response-Feedback(IRF)シークエンス
・Formulaic Speech(形式発話)
・Comprehensible Input(理解可能なインプット)

【キーワード】
motherese(マザリーズ),foreigner talk(フォリナートーク),teacher talk,formulaic speech(発話形式),ready-made chunks(固まり表現),unanalyzed wholes(未分析な塊),言語処理のストラテジー,付加のストラテジー,ユニット形成のストラテジー,comprehensible input(理解可能なインプット),acquisition-learning hypothesis(習得・学習仮説),natural-order hypothesis(自然習得順序仮説),monitor hypothesis(モニター仮説),input hypothesis(インプット仮説),i+1,affective filter hypothesis(情意フィルター仮説), zone of proximal development”(最近接発達領域) , scaffolding”(足場かけ)

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22. 学習者のストラテジー 1

2016-09-09 15:20:28 ID:230

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第9回目の講義は「学習者のストラテジー」です。

【講義トピック】
学習者のストラテジー
Learner strategies(接続表現など)

【本講義の内容】
・Learning Strategies
・メタ認知的知識 「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、「知っていることを知っている」 (knowing about knowing)
・形式発話(formulaic sppech)から創造的発話(creative speech)へ

【キーワード】
memory strategies(記憶ストラテジー), cognitive strategy(認知的ストラテジー), compensation strategies(補償ストラテジー), socioaffective strategy
(社会情意的ストラテジー), metacognitive strategy
(メタ認知ストラテジー), formulaic speech(形式発話),creative speech(創造的発話),fossilization(化石化),stabilization(定着化),prefabricated patterns(既成の形式),固まり表現(ユニット形成)のストラテジー, 付加のストラテジー, ルール単純化

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23. 学習者のストラテジー 2

2016-09-09 15:21:20 ID:231

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第9回目の講義は「学習者のストラテジー」です。

【講義トピック】
学習者のストラテジー
Learner strategies

【本講義の内容】
・Learning Strategies(学習ストラテジー)
・Hypothesis Formation(仮説構築)
・Hypothesis Testing(仮説検証)
・Simplification(簡略化)
・Production Strategies(産出ストラテジー)
・Correcting Strategies(訂正ストラテジー)
・Communication Strategies(コミュニケーション・ストラテジー)

【キーワード】
hypothesis formation(仮説構築),prior linguistic knowledge(既存の言語的知識),hypothesis testing(仮説検証),automatization(自動化),simplification(簡略化),transfer of training (訓練上の転移),L1 transfer(母語の転移)overgeneralization(過剰般化),interlanguage(中間言語),implicit or intuitive knowledge(暗示的知識),explicit or metalinguistic knowledge(明示的、メタ言語知識)

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24. 第二言語習得理論(第1回):普遍理論 1

2016-12-28 10:47:29 ID:235

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第10回目の講義は「第二言語習得理論(第1回):普遍理論」です。

【講義トピック】
第二言語習得理論(第1回):普遍理論(普遍文法 vs. 類型的普遍性)
Theories of L2 Acquisition I
The universal hypothesis: Universal Grammar vs. typological universals

【本講義の内容】
・Universal Grammar(普遍文法)

【キーワード】
Universal Grammar: UG(普遍文法),deductive(演繹), Typological Universals(類型的普遍性),inductive(帰納), biological(生得的), Linguistic Universals(言語的普遍性),Generative Grammar(生成文法),transformation(変形),Transformational Generative Grammar(変形生成文法),negative evidence(否定的証拠),poverty of the stimulus(刺激の貧困),parameters(パラメータ),Core(核),Periphery(周辺),Externalized Language: E-language(外界に表出する現象としての「外在言語」で、具体的な場面で使用される通常の意味での言語に相当するもの) vs. Internalized Language: I-language(脳内に実装された知識体系で、人間の精神、すなわち脳に内在する「知識のシステム」としての「内在言語」),competence(言語能力),performance(言語運用),surface structure(表層構造)vs. deep structure(深層構造)

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25. 第二言語習得理論(第1回):普遍理論 2

2016-12-28 10:48:28 ID:236

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第10回目の講義は「第二言語習得理論(第1回):普遍理論」です。

【講義トピック】
第二言語習得理論(第1回):普遍理論(普遍文法 vs. 類型的普遍性)
Theories of L2 Acquisition I
The universal hypothesis: Universal Grammar vs. typological universals

【本講義の内容】
・Universal Grammar(普遍文法)

【キーワード】
markedness(有標性),poverty of the stimulus(刺激の貧困),core grammar(核心文法), unmarked rules(無標の規則), marked(有標:各々の言語に独特の特徴)vs. unmarked(無標:世界中の言語に共通な特徴でUGによって決定される、つまりデフォルト)

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26. 第二言語習得理論(第1回):普遍理論 3

2016-12-28 10:49:16 ID:237

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第10回目の講義は「第二言語習得理論(第1回):普遍理論」です。

【講義トピック】
第二言語習得理論(第1回):普遍理論(普遍文法 vs. 類型的普遍性)
Theories of L2 Acquisition I
The universal hypothesis: Universal Grammar vs. typological universals

【本講義の内容】
・Typological Universals(類型的普遍性)
・Linguistic Universals & L1 Acquisiton(言語普遍性と第一言語習得)
・Linguistic Universals & SLA(言語普遍性と第二言語習得)
・Summary(要約)

【キーワード】
Typological Universals(類型的普遍性),Markedness Differential Hypothesis(有標性差異仮説:基本[無標] → 複雑[有標]という過程が、第二言語習得における母語の影響と関わりがあり、学習者は母語の中で典型性の高いもの、すなわち無標の項目だけを転移させるという仮説),Universal Grammar(普遍文法),competence(言語能力),performance(言語運用),marked(有標)vs. unmarked(無標), differences between marked and unmarked(有標と無標の区別:一方が他方より形が単純で使用頻度が高い項目の場合、無標であるか有標性が低い項目を学習者は早く習得する), skill-based theories(スキル習得理論), connectionism(コネクショニズム:人間の認知や行動をモデル化しようとする立場)

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27. 第二言語習得理論(第2回):適応理論 ディスコース理論 モニターモデル ノン・インターフェイスの立場 インターフェイスの立場 1

2016-12-28 10:51:42 ID:238

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第11回目の講義は「第二言語習得理論(第2回):適応理論 ディスコース理論 モニターモデル ノン・インターフェイスの立場 インターフェイスの立場」です。

【講義トピック】
第二言語習得理論(第2回):適応理論 ディスコース理論 モニターモデル ノン・インターフェイスの立場 インターフェイスの立場
Theories of L2 Acquisition II
Accommodation Theory, Discourse Theory, The Monitor Model, Non-interface & Interface positions

【本講義の内容】
・Theories of L2 Acquisition(第二言語習得理論)
・The Acculturation Model: Rate of SLA(文化変容モデル:第二言語習得の速度)
・The Discourse Theory: How SLA Takes Place(ディスコース理論:第二言語習得はどのようにして起こるのか)
・Five Hypotheses about L2 Acquisition - Krashen(クラッシェンの立てた第二言語習得に関する五つの仮説)

【キーワード】
research-then-theory(帰納的アプローチ),acculturation(文化変容・異文化化),Accommodation Theory(スピーチ・アコモデーション(発話適応)理論),psychological convergence(心理的収束), psychological divergence(心理的拡散),linguistic convergence(言語的収束), linguistic divergence(言語的拡散), natural approach(ナチュラル・アプローチ),monitor model(モニター・モデル),psychological convergence(心理的収束), psychological divergence(心理的拡散), Acquisition-Learning Hypothesis(習得・学習仮説:ノン・ インターフェイスの仮説),Natural Order Hypothesis(自然習得順序仮説),Monitor Hypothesis(モニター仮説),Input Hypothesis(インプット仮説),i+1,Affective Filter Hypothesis(情意フィルター仮説),acquisition(習得),learning(学習),aptitude(適性),first language interferes(母語干渉),formulaic speech(形式発話[固まり表現]),rate(習得速度),route(道順[習得順序])

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28. 第二言語習得理論(第2回):適応理論 ディスコース理論 モニターモデル ノン・インターフェイスの立場 インターフェイスの立場 2

2016-12-28 10:52:38 ID:239

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第11回目の講義は「第二言語習得理論(第2回):適応理論 ディスコース理論 モニターモデル ノン・インターフェイスの立場 インターフェイスの立場」です。

【講義トピック】
第二言語習得理論(第2回):適応理論 ディスコース理論 モニターモデル ノン・インターフェイスの立場 インターフェイスの立場
Theories of L2 Acquisition II
Accommodation Theory, Discourse Theory, The Monitor Model, Non-interface & Interface positions

【本講義の内容】
・Five Hypotheses about L2 Acquisition - Krashen(クラッシェンの立てた第二言語習得に関する五つの仮説)
・The Non-interface Hypothesis(ノン・ インターフェイス仮説:学習と習得は別ものだという立場)
・The Interface Hypothesis(インターフェイス仮説:習得知識は学習知識になる、またその逆もあるという立場)
・The Variability Position(可変性の立場)
・Summary(まとめ)

【キーワード】
Monitor Hypothesis(モニター仮説),focus on form(形式の焦点化),Input Hypothesis(インプット仮説),comprehensible input(理解可能なインプット),i+1,zone of proximal development: ZPD(発達の最近接領域),Output Hypothesis(アウトプット仮説),Affective Filter Hypothesis(情意フィルター仮説),Acculturation Model(文化変容モデル),non-interface position(学習と習得には接点がないという立場)vs. interface position(学習で得た知識が習得に影響を与えるという立場),Variability Position(可変性の立場)

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29. 第二言語・外国語教育 1

2016-12-28 10:56:13 ID:240

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第12回目の講義は「第二言語・外国語教育」です。

【講義トピック】
第二言語教育・外国語教育:メソッド、手順、カリキュラム、教材
Teaching of Second and Foreign Languages:
Methods, Procedures, Curricula, & Materials

【本講義の内容】
・Teaching of Second & Foreign Languages
・Studies
・The Non-interface Hypothesis(ノン・ インターフェイス仮説:学習と習得は別ものだという立場)
・The Interface Hypothesis(インターフェイス仮説:習得知識は学習知識になる、またその逆もあるという立場)

【キーワード】
habit formation(習慣形成),formal instruction(正規の教授),teaching order(教授順序),learning order(学習順序),audiolingual approach(オーディオリンガル・アプローチ),direct method(直接法),oral approach(オーラル・アプローチ),aural-oral method(耳と口による教授法),comparative studies(対照分析),spontaneous speech(自発語),longitudinal studies(縦断的研究),idiosyncratic forms(特異な形態),motivation(動機),integrative motivation(統合的動機づけ),instrumental motivation(道具的動機づけ),acquired(習得)vs. learnt(学習),learning syllabus(学習シラバス),acquisition syllabus(習得シラバス),implicit(暗示的)vs. explicit(明示的)

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30. 第二言語・外国語教育 2

2016-12-28 10:56:59 ID:241

くろしお出版による南雅彦先生(サンフランシスコ州立大学教授)の講義「第二言語習得」の配信です。第12回目の講義は「第二言語・外国語教育」です。

【講義トピック】
第二言語教育・外国語教育:メソッド、手順、カリキュラム、教材
Teaching of Second and Foreign Languages:
Methods, Procedures, Curricula, & Materials

【本講義の内容】
・The Variability Position(可変性の立場)
・Language Pedagogy(言語教授法)
・Focus on Form: FonF(言語の3要素、meaning[意味]・ form[形式]・ function[機能]のうち、formに学習者の注意を向けさせる授業形式
・Feedback(フィードバック)

【キーワード】
variability position(可変性の立場),acquisition(習得)vs. learning(学習),i+1,language pedagogy(言語教育学),monitor(モニター),language use(言語使用),feedback(フィードバック),Focus on Form: FonF(形式の焦点化),Task-based Language Teaching: TBLT(タスク中心の教授法:タスク活動を通したコミュニケーション能力の育成),Focus on formS: FonFs,Recast(リキャスト・言い直し)

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第二言語習得に興味を持っていただけたら、これ以上にうれしいことはありません。第二言語のみに存在する様相も多々ありますが、第二言語は第二言語だけで存在しているのはなく、第一言語との関わりが大きいです。それは第二言語習得の理論でも同様です。
2017-08-11 02:05:35 GreatTeacherM / ID:61

友達にこのサイトを教えてもらいました。南先生のわかりやすい講義のおかげで第二言語習得について断片的に知っていた知識を整理することができました。これからも南先生の講義を楽しみにしております。本当にありがとうございました。
2017-03-12 03:16:51 大学院生 / ID:60